マレーシア企業と廃プラスチック油化装置の供給契約締結のご報告
株式会社CFPは、マレーシアの大手プラスチックリサイクル企業であるHeng Hiap Industries Sdn Bhd社(社長:Kian Hoe Seah)と、9月3日に廃プラスチック油化装置の供給契約を締結しました。
CFPとしては、本年3月に契約締結した、南アフリカ共和国ケープタウン市で実施する国際協力事業団(JICA)の廃プラスチック燃料化技術に関する普及・実証化事業に続くもので、海外民間企業に対して初めてとなる油化装置の輸出となります。
今回のマレーシアへの油化装置の販売により、
日本、アフリカ(南アフリカ)、東南アジア(マレーシア)の三地域でCFPの持つ最新技術の熱分解油化装置が稼働することになり、世界でのグローバル展開を図り、廃プラスチック油化システムの普及と拡販に努めてまいります。
また、本事業を進めるにあたり、CFPは福岡県北九州市の「中小企業アジア環境ビジネス展開支援事業」(2012年度)、及び、広島県の「環境産業クラスター支援事業」(2012-2014年度)の補助を受け、現地調査を重ねながらマレーシア企業との交渉を進め、契約締結に至りました。
CFPは、これまでプラスチックのマテリアルリサイクルに取り組んで参りましたが、新たな挑戦として更に付加価値の高い廃プラスチック油化というケミカルリサイクルにも取り組んでいます。
昨今の時代や環境の変化に対応した環境エネルギー問題を解決する一つの手段として、廃プラスチックを油化することにより、新たな燃料(リサイクル油)の創出を可能とすることで、廃棄物を削減し、廃プラスチックから生成した油を燃料として有効活用することができます。
CFPの油化装置は、一般的に家庭などで使用される主要なプラスチックである、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)を分別することなく、効率的にリサイクル油を製造することができます。廃プラスチックから生成した油は、ディーゼル発電機やボイラー用の燃料として利用することができるため、昨今の燃料費が高騰する中で、市販のディーゼル油・重油の代替として使用することが出来ます。また。焼却処理する場合に比べて大幅なCO2の削減が可能となります。廃棄物の持続的で有効なケミカルリサイクルの手段として国内、海外から多数の問合せが来ています。