CFP Groupは「お客様の課題を解決する」ことで日々成長を続けてきました。
現場で働く社員にとってCFPはどのような会社なのでしょう。社員が感じるCFPの魅力とは?
パーパスやバリューの作成に込めた思いや職場での心に残るエピソードを語り合いました。
〈座談会メンバー〉
- 右から
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- 松葉静佳 / 株式会社CFP取締役 海外事業部
- 福田健志 / 株式会社CFP取締役 油化・発電事業部
- 福田 奈美絵 / CFP Group CEO
- 本條雄二 / 株式会社リサイクルエナジー 美の浜工場 工場長
- 井上裕子 / 株式会社CFP取締役 合成樹脂事業部
- 片山寛 / 株式会社リサイクルエナジー 研究所
──今回は各事業部の皆さんに集まっていただきました。普段、どんな仕事に携わっていますか?
社員として、CFPのどんなところが好きですか?
- 松葉静佳(以下、松葉)
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私海外事業部で貿易関係の仕事全般を担当しています。海外顧客との交渉の他、生産管理など国内での仕事にも携わっています。シンガポール現地法人の立ち上げ時は駐在員として赴任し、現在は現地法人の役員も務めています。私を含め、ここには色々なタイプの社員がいます。
CFPの好きなところを一つあげるとしたら、「社員それぞれの個性を尊重してくれる」ところですね。 - 福田健志(以下、福田(健))
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私は油化発電事業部に所属しております。主な業務は、発電事業や油化装置の運用管理などですね。発電事業では太陽光やパーム油などを用いたFIT発電が中心で、油化は廃プラスチックを油にして活用する事業です。
難しい課題が多い仕事ですが、CFPならではの良さをあげるとしたら「挑戦し、守りに入らず成長し続ける姿勢」です。 - 本條雄二(以下、本條)
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美の浜工場の工場責任者を務めています。業務内容は多岐にわたり、大型免許や安全管理に関わるもの、溶接など資格を取る機会も多かったです。これは入社前には思いもよらないことでしたね。ちょっとした機械の故障であれば私が直してしまうことも多いんです。
- 井上裕子(以下、井上)
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本條さんは社内で「本條工務店」って言われているほど頼りになる存在です。机ががたついていたら、
「ちょっと本條さんのところで直してもらえないかな」なんて。 - 本條
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新しいことに日々挑戦する環境なので刺激になっています。
とくに組織の中にあっても「ひとりひとりの努力や成果を評価してもらえる」のは我が社ならではの特色だと思っています。 - 井上
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合成樹脂の国内営業を担当しています。外部のお客様とのやり取りが多いのですが、現場が忙しいときは、社内の仕事を手伝わせてもらうことも。CFPのスタッフはそれぞれ色々な立場や役割があるわけですが、「これだけやってればいい」「自分の仕事だけをすればいい」と考えている人は一人もいないように感じています。部署や担当の垣根を飛び越えてでも、困っている人に手を差し伸べるようなことが多いのです。
こちらから「ちょっと助けて」ということもあるし、「私、何かやりましょうか」と言われることもしばしば。「助かりました」「ありがとうございます」と自然に言い合える雰囲気があるのは素晴らしいなと思います。片山さんは研究員ですが、現場が忙しいときには、力作業を汗だくになってやってくれるんです。仕事柄、他社の話を聞くこともよくありますが、研究職の社員がそこまでやるケースってあまり聞かないですね。コンテナから荷物を下ろす作業を手伝ったとき、暑いし、疲れたな……と隣を見たら片山さんがもくもくと仕事を続けていて、私もがんばらなきゃ! と思ったこともありました。
- 福田 奈美絵(以下、福田)
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片山さんはどんな気持ちだったの(笑)。仕方ないなあ……とか?
- 片山寛(以下、片山)
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そんなことないですよ!(笑)。油化発電事業の研究所に所属している片山です。普段はラボ機でプラスチックを油にする(油化)実験をしたり、出来上がった油の評価・分析をしています。他に発電設備や電気設備の維持管理なども担当します。「新しい挑戦をする機会が多く、色々なことを経験させてもらえる」ことがCFPの魅力ですね。
会社のこれまで、そしてこれから…
──創業は2003年、そのころは今のように幅広い事業形態ではなかったそうですね。
- 福田
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当初は自社工場を持つなんて想像もつきませんでした。お客様の要望をなるべく聞いて実現したい。 その思いで仕事を続ける中で工場も増え、事業規模も大きくなっていったのです。
- 福田(健)
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今、CO2削減は社会的な課題でお客様からの要望も多いです。その声に何とか応えたいと試行錯誤した結果、マテリアルリサイクルだけでなく、ケミカルリサイクルにも取り組むことになり、油化工場をはじめるきっかけにもなりました。廃プラスチックを油化すれば、その油も有効活用できるし、CO2を効果的に削減しながら産廃物のリサイクルが可能になります。
- 福田
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当時、コアバリューはまだ検討段階でしたが、パーパスが決まっていたから、自分たちの軸ができていて、「向かうべき方向」が見えてきていたんです。それも新工場を作るという「決断」のきっかけになりました。
──お客様からの依頼に対して、一定の線引きをして
「それはできません」と即座に断る企業も多いと思いますが……?
- 福田
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これは難しいだろう、と思う依頼でも、その場ですぐにお断りするということはほとんどありません。
一度社に持ち帰って「どうしたら実現できるか」考えるようにしています。 - 井上
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社長をはじめ、関係部署のメンバーが集まって、そこから話し合いをすることが多いですね。
- 福田
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油化や樹脂など各部署の担当者とともに、「本当にできるのか?」「できない可能性は高いけれどなんとかならないか」と検討を重ねます。本当に無理だったら断るという選択肢もあるのでしょうが、皆それぞれ持っている知見が違うので、話し合う中で、思わぬ課題や解決策が見えてくることもあります。私や社員ひとりで「できません」と判断することはほぼないですね。
今も記憶に残る仕事のエピソード
──社員の皆さんの「記憶に残る仕事」についてもお聞きしたいです。
- 片山
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マレーシアの廃プラスチックリサイクル業者に油化装置を納入したときのことです。日本でも事前に準備や実験を重ねていましたが、試運転段階から機械の不具合が続いたり、想定外の問題にも直面しました。その時にベテランの先輩社員や現地のスタッフに助けてもらい、当時シンガポールに赴任していた松葉さんの応援もあって、一カ月半ほどの納入期間の中で何とか問題をクリアにし、最終的に目標としていた連続運転を達成できました。
- 井上
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西日本豪雨災害で会社が床上浸水し、社員総出で復旧作業や片付けをしたこともありますし、「マジっすか」と言いたくなるような、想定外の出来事はたくさんありました。さきほどもお話ししたように、そういうときこそ社内の垣根を越えて、みんなで助け合ってきました。私の担当する営業の仕事の中で一番印象に残っているのは、8年間のお付き合いを経て契約に至ったお客様です。先方の社内事情で、「すぐの取引は開始できないけれど……」と、お客様からはありがたいことに他のお客様の案件をご紹介いただき、いろいろな新しいつながりをつくることができました。それから8年、ようやくタイミングが合い、そのお客様との契約に至った時はとてもうれしかったですね。 いま現在も良いお付き合いを続けさせていただいています。
CFPの「コアバリュー」
──「コアバリュー」や前回のインタビューでもお聞きした「パーパス」は社員の皆さんが検討を重ね決定したものです。10のバリューの中で、特に印象に残るものや自分の仕事と結びつくエピソードはありますか?
- 福田(健)
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1番目の「 わ を構築しよう」と10番の「成長と学びを追求する」です。私たちの携わる業界は激動の時期を迎えています。求められるものが目まぐるしく変わるので、世の中の動きを知り、常に学び続けるという基本はおろそかにできません。そんな状況の中で、「さすがにこれは無理なのでは」と思う案件もあります。
ただ、今の社内にはそれぞれ専門分野に長けた個性豊かなメンバーが多いので、周囲の人と協力する中で、「達成できてしまった」ことも増えているんです。個々の力を「わ」にしてバランスを保っているところがCFPの凄いところで、会社の成長にもつながっていると思います。
- 松葉
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私も1番の「わ を構築しよう」と、2番の「感謝と思いやりの心を持ち、言葉と行動で伝えよう」を選びました。新しい工場も完成し、社員も増え、それぞれ担当する業務も多岐にわたる中で、「いかに効率よく働けるか」、「職場が円滑に回る環境を作るか」を目指していて、そんな環境を育てていきたい、と思っています。
パーパスを作る作業の中でも感じましたが、自分の思っていること、伝えたいことと、実際にそれを聞いた相手が受けとる印象は同一ではありません。いかにして相手に思いを伝え、共有するか。多くのスタッフと働く機会が増え、「個性の融合」が起きる中で、私自身の課題や目標でもあるのです。
未来に向けて──ステークホルダーとともにありたい
──「ステークホルダーとともにカーボンニュートラルな明日をつくる」をパーパスとするCFPグループは、
これからどんな未来を描いていきたいですか?
- 福田
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CFPの社名には、「未来の可能性に挑戦していく」という思いをこめています。会社や社会がどのような方向に向かっていくとしても、私たちのスタンスを大きく変えることはないでしょう。
CFPのパーパスの中にある「ステークホルダーとともに」という言葉は非常に大切なフレーズだと思っています。取引先のお客様をはじめ、関連企業や地域の方々がいるからこそ、私たちはこれからも挑戦を続け、頑張っていけるのです。この先にどんなことが待ち受けているのかは私自身も分かりませんが、多くの皆さんとともに挑戦を続けていけばきっと良い未来が待っているはずだと信じています。 -
※社名は、Challenge(挑戦)to the Feature(未来)Possibility(可能性)の略から名付けられた。