先日実験を行ったEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合体)の分析結果ですが、トータルで3日間実験を行い、油化して採取されたオイルは
炭素数5~9 (ナフサ分)・・・29.6%
炭素数9~17 (灯軽油分)・・・49.0%
炭素数18以上 (重油分)・・・21.4% の割合でオイルが採取できました。
バイオディーゼルなどの性状評価に用いられるヨウ素価は、採取したオイル全てが69~89となり、不乾性油の値を示しています。
オイルの劣化具合を調べる全酸価の値は、マイナス値が出るなど大変優れたオイルが採取できました。
ただ、実際に使用した後の農業用ポリエチレンのため、木片や土などが付着しており反応釜内で残渣として大量に残っているのが確認できました。そのためか収率が悪い結果となりました。このことを踏まえ、収率がさらによくなるように研究を続けていきたいと思います。
2011年7月20日