早速ですが、皆様は「アフリカ」といえば最初に想像するのは何ですか?
私は「サファリ」です。
BRICSに加わったと聞いても、経済発展著しいと聞いても、
やはりライオン、象、シマウマ・・・を一番に想像してしまう私は、
「本当にアフリカで企業商談会?大丈夫?」と、不思議な気持ちでおりました。
しかし実際に訪れてみて(都市部しか見ておりませんが)
想像以上に繁栄していたことに驚きの連続でした。
今回のブログでは仕事は少し忘れまして、
私が短い期間で体験した南アフリカプチ情報をご紹介したいと思います。
こちらヨハネスブルグの空港です。
アフリカン色の鮮やかなタイルとノリの良いBGMで迎えられ、
長時間フライトの疲れも吹っ飛びます。
ホテルの前で記念撮影。
季節は春、湿度がなく日中の気温は22~26度。
写真の“ジャカランダ”という名の花が満開で、
そよ風が気持ちよく空は抜けるように青く、最高のコンディションです。
仕事で来ていることをうっかり忘れてしまいそうになります(おっと!)
これから暑さが増し、ピーク(12月)に向かっていきます。
南半球の「真夏のクリスマス」はどうも想像し難いですが…。
ホテルの向かいにあるネルソン・マンデラスクエアには、
反アパルトヘイト運動の闘士、ネルソン・マンデラの銅像があります。
高さ6mと迫力があります。
先程もご紹介をさせて頂きましたジャカランダは、
街路樹としてプレトリアを中心に約7万本植えられているそうで、
街中が上品な薄紫色に染められております。
日本の桜と同じように、ジャカランダの下でお花見が行われるそうです。
残念ながら、一つ一つの花が大きいため、
花びらがヒラヒラ舞い落ちる風流な姿を見ることはできません。
垂直にボテッ、ボテッと落ちてきます。
こちらは黒人の主食であるトウモロコシの粉を練ったものに、
牛肉の腸詰めがドカンと乗った一品です。
スパイシーなトマトソースがモチモチトウモロコシによく合い、とっても美味です。
と、なんだか全く仕事をしていないように見え具合が悪いので、
少しだけ本視察ミッションの趣旨をご説明させて頂きます。
南アフリカでは11月下旬に同国ダーバンで開催されるCOP17を控え、
環境意識の高まりもあり、政府および民間企業の環境対応が急がれています。
これらの分野での商機拡大を狙う国内外企業の進出が加速していますので、
エネルギー・環境分野におけるビジネス開拓のまたとない機会であります。
訪問企業先としましては、南ア最大の石炭火力発電所エスコムの工場見学や
風力発電サイトの視察
また科学技術省や環境省への表敬訪問もあり、南アの政治経済概要とニーズを知ることができました。
他には日本企業の商品紹介プレゼンや商談会が組まれております。
写真はプレゼンをする私です。過去にもプレゼン経験はありますが、
やはり人様の前でお話しするのは苦手です…。
さて、南アフリカ大使館の夕食会にご招待頂いたときの1コマです。
普段絶対にこのような経験はできませんから、
本ミッションに連れてきて下さったJETROさんに心から感謝いたします。
食事会は大使館のバルコニーで催されました。
それに直結するガーデンには真っ白なバラが満開でした。
なんと来年の春まで咲き続ける品種だそうです。
会場が、風に乗って流れてくるバラの香りに包まれます。
小沢大使と記念撮影です。本日の企業プレゼンにいらっしゃり、
私の発表も聞いて下さったそうで、「面白かったよ!」とお声かけ頂きました。
なんと気さくな大使でおられましょうか。
日本企業を強くバックアップ下さっていることがひしひしと感じられます。
また食べ物の話になりますが、
こちらが何のお肉のカルパッチョだかお分かりになりますか?
正解はSpring bokと呼ばれる トビカモシカです。
実に可愛い動物です。
写真で見ると少し残酷な気もしますが、とても美味しいのです!
アフリカでは普通に食べられているそうです。
場所をヨハネスブルグからケープタウンに移します。
飛行機で二時間、距離にして1390km。
ケープタウンの象徴、テーブルマウンテンです。
その名の通りテーブル状の形をしており、その断崖絶壁は壮観です。
また、その麓から見渡すケープタウンの町並みも絶景です。
ちなみにケープタウンは標高7mであるのに対し、
ヨハネスブルグは1700mの高地にあるため、
運動不足の方は少し動くとすぐに息切れがします。
良い点は、空気抵抗が少ないためゴルフボールの飛距離が伸びることだそうです。
南大西洋を眺めていると
「自分は南半球のしかも南極に近い所にいるのかぁ…随分遠くまで着たなぁ…」と
しみじみ感じます。
うっすらと見えている島はネルソン・マンデラさんが収監されていたロベン島です。
小指の爪ほどの小さな昆虫です。テントウムシかな?と思いましたが、
実はカブトムシだそうです。
このような色鮮やかな虫や鳥が多く存在し、見つけるのが楽しくなります。
日本→南アは約17時間というロングフライトです。
行きの飛行機では“南アへの訪問は最初で最後だな…”なんて思っていましたが、
最終日には“ぜひまた来たい!”と思わせてくれる、パワーに溢れた魅力的な国でした。
私たちも早く南アに進出し、他の日本企業の皆様と一緒に頑張りたい!と、
がぜんやる気が出てきた今日この頃です。
海外営業
ロビンソン亜希子